香川・高松での海洋散骨。穏やかな瀬戸内海で選ぶ出航地と業者
香川で海洋散骨をする場合、多くは高松港から出航し、高松沖の瀬戸内海で散骨が行われます。業者の公式サイトでは、JR高松駅に近い高松港旅客船ターミナルの浮桟橋や、丸亀港などが出航地として案内されています。
島に囲まれた高松沖は、外海に比べて波が穏やかな日が多い海です。一方で、フェリーや大きな船が行き交い、漁業や養殖も盛んなため、散骨できる海域は限られます。この記事では、海域と出航地、海の特徴、対応業者、選び方の順に紹介します。
運営者は関西・瀬戸内で自分の船を出している船のオーナーで、散骨事業者ではなく、散骨に立ち会った経験もありません。
香川・高松で散骨が行われる海域と出航地
公式サイトで確認できた出航地と散骨海域をまとめました。
| 業者 | 出航地(公式サイトの記載) | 散骨海域(公式サイトの記載) |
|---|---|---|
| シーセレモニー | 高松港旅客船ターミナル 第二浮桟橋 | 女木島の西の沖合 |
| ブルーオーシャンセレモニー | 高松港旅客船ターミナル 県営第二浮桟橋 | 高松沖 |
| みんなの海洋散骨 | 香川県高松市サンポート | 香川県海域(瀬戸内海) |
| マルココ(ブルーマイルゥー) | 高松港・丸亀港 | 瀬戸内海 |
| はるか | 高松市・丸亀市の港(観音寺市発は追加料金) | 瀬戸内海(観音寺発は燧灘) |
| オールストーン | 高松市 | 瀬戸内海 |
シーセレモニーは、高松の散骨エリアを「女木島の西の沖合」と説明しています。女木島は、同社の案内で「鬼ヶ島洞窟で有名」と紹介されている島です。
高松港旅客船ターミナルの第二浮桟橋は、ブルーオーシャンセレモニーの案内ではJR高松駅から徒歩約8分、琴電の高松築港駅から徒歩約5分です。シーセレモニーは、バリアフリーに配慮された乗り降りしやすい乗船場所と紹介しています。
高松沖の海の特徴。穏やかさと、船・漁業の多さ
島が多く、波が立ちにくい海
JF香川漁連の説明では、香川県は東から播磨灘・備讃瀬戸・燧灘(ひうちなだ)の3つの海域に面し、133の島があり、海岸線は約721kmです。島が多いため、海底の地形は起伏が多く、潮の流れも複雑とされています。
はるかは、瀬戸内海は年間を通して穏やかな海なので、希望の日時で実施できる確率が高いと案内しています。ブルーオーシャンセレモニーも、高松沖は揺れが少なく参加しやすい環境とスタッフの声を載せています。
備讃瀬戸は船の通り道
高松の北側の海は「備讃瀬戸(びさんせと)」と呼ばれます。海上保安庁の備讃瀬戸海上交通センターによると、備讃瀬戸東航路は西向き・東向きそれぞれ幅700mの航路が並び、全長は20.1海里です。航路の東部では、高松と小豆島を結ぶ定期フェリーや高速艇が多数横断すると説明されています。
同センターは、2〜8月に「こませ網漁業」が航路の内外で行われるとも書いています。こませ網は、潮の流れを利用して袋状の網を張る、この海域独特の漁法です。
養殖の歴史がある海
香川県によると、世界で初めてハマチ養殖を事業化したのは、東かがわ市引田の野網和三郎氏で、昭和3年のことです。ハマチ養殖はその後、全国に広がりました。
マルココは、漁場や養殖場の付近、漁業権が設定された海域では散骨を行わないと明記しています。日本海洋散骨協会のガイドラインでも、漁場・養殖場・航路を避けることが定められています。高松沖で散骨海域が限られるのは、こうした理由からです。
船を出す立場から見た注意点
島に囲まれた海は、大きなうねりが入りにくいのが良いところです。ただし、島と島の間の狭い場所は潮が速くなりやすく、フェリーの引き波で揺れることもあります。「穏やかな海」でも、船の上では手すりにつかまり、立ち上がるときは声をかけ合うと安心です。
香川・高松に対応する主な業者
公式サイトで料金などを確認できた業者です。料金は記事作成時点の表示で、特記のないものは税込です。最新の料金は各社にご確認ください。
シーセレモニー
全国対応の業者で、高松では貸切と代理の両方に対応しています。
- ファミリー散骨:385,000円(土日祝は+55,000円)。定員10名の貸切、所要約60分。粉骨費用は別途33,000円
- 代理散骨:55,000円。1柱分の粉骨費用込み。3か月に1回実施(高松エリアのページの記載。代理散骨プランのページでは高松は77,000円と表示されており、申し込み前の確認が必要です)
みんなの海洋散骨
香川エリアのページでは、合同乗船散骨132,000円〜と、貸切乗船散骨242,000円〜の2プランが案内されています。粉骨費用込みで、土日祝も同一料金です。
マルココ(ブルーマイルゥー)
高松市に本社がある、遺骨の粉骨や海洋散骨を扱う会社です。日本海洋散骨協会に加盟しています。チャータープランは272,800円で、高松港・丸亀港からは20名まで乗船できます。料金には船のチャーター料、粉骨、献花、散骨証明書などが含まれ、追加料金はないと案内されています。代行プランは84,000円です。
そのほかの業者
ブルーオーシャンセレモニーの高松のチャーター散骨は、平日418,000円、土日祝501,600円です。はるかは1名29,700円で、最少6名分から貸切で運航し、粉骨は故人1名分33,000円です。
高松市の墓石店「オールストーン」は、瀬戸内海での海洋散骨を案内しています。代行散骨は1人110,000円(税込)〜で、粉骨から献花・献酒までを含みます。このほか合同散骨110,000円(税込)、3〜4名のチャーター見送りプラン338,000円(税込)〜も案内されています。
公式サイトの記載をもとにすると、香川の料金の目安は、代行でおよそ5万〜11万円程度、貸切でおよそ21万〜54万円程度です。粉骨料が含まれるか、土日祝の追加料金があるかで総額が変わります。
香川・高松で業者を選ぶときのポイント
- 出航地のアクセス:高松港は駅から歩ける距離です。遠方から来る家族が多い場合は大きな利点になります。
- 散骨海域の説明:「女木島の西の沖合」のように、どのあたりの海かを具体的に示している業者は、当日のイメージがしやすくなります。
- 人数と船の大きさ:10名まで、20名までなど定員は業者で違います。
- 料金の内訳:粉骨料、献花、散骨証明書、土日祝料金を比べます。
- 墓じまいとの関係:お墓から取り出した遺骨を散骨する場合は、洗浄や乾燥が必要になることがあります。粉骨や墓じまいまで相談できる業者かどうかも確認しましょう。
散骨を規制する条例については、一般財団法人地方自治研究機構がまとめた一覧(2026年4月1日更新)に香川県内の自治体は見当たりませんでした。ただし、ルールは変わることがあるため、業者にも確認しておくと確実です。
乗船前に知っておきたいこと
- 浮桟橋の揺れに注意:浮桟橋は水に浮かんでいるため、船が通ると揺れます。乗り降りはスタッフの手を借りてゆっくりと。
- 滑りにくい靴で:甲板は濡れると滑ります。
- 服装は業者の案内に従う:喪服を避けてほしいと案内している業者もあります。
- 天候による延期:マルココは、風速10mを超える場合や、その予想がある場合は出航中止・順延と案内しています。
まとめ
香川の海洋散骨は、高松港から出航し、女木島の西の沖合など高松沖の瀬戸内海で行われるのが一般的です。島に囲まれた海は穏やかな日が多い一方、備讃瀬戸はフェリーや大きな船の通り道で、こませ網漁や養殖も盛んです。そのため、散骨できる海域は限られます。
出航地のアクセス、散骨海域の説明、船の大きさ、料金の内訳を比べて選んでください。対岸の岡山や、ほかの瀬戸内海エリアとの違いはまとめ記事で紹介しています。「瀬戸内海での海洋散骨」
参考
- 海洋散骨シーセレモニー「高松エリアの海洋散骨」
- ブルーオーシャンセレモニー「高松の海洋散骨」
- みんなの海洋散骨「香川(乗船・代行)」
- ご遺骨サポート マルココ「海洋散骨」
- ご遺骨サポート マルココ「会社概要」
- はるか「香川/讃岐の海へ散骨を」
- はるか「西日本地区 山陰・山陽・四国の中四国の海」
- オールストーン「オールストーンの海洋散骨」
- JF香川漁連「香川の漁業」
- 備讃瀬戸海上交通センター「備讃海域の特徴」
- 香川県「ハマチ養殖80周年記念事業」
- 一般社団法人日本海洋散骨協会「ガイドライン」
- 一般財団法人地方自治研究機構「散骨を規制する条例」

