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小型船とクルーザーの違い。乗り心地・乗り降り・高齢者の乗りやすさ

小型船とクルーザーの違い 乗り心地・乗り降り・高齢者の乗りやすさ
海のみおくり 運営者
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海洋散骨の船は、大きいほど揺れが穏やかで、船室やトイレもそろっていることが多くなります。乗り降りの面でも、クルーザーは桟橋など揺れの少ない場所から乗ることが多い一方、小型のボートは揺れている場所や足場から離れた場所で、タイミングを見て乗る場面があります。ご高齢の方や船に慣れない方がいる場合は、料金だけでなく「船の大きさ」「船室とトイレ」「どこから乗るか」を確認して選びましょう。

私は関西・瀬戸内で自分の船(プレジャーボート)を出している船のオーナーです。散骨事業者ではなく、散骨に立ち会った経験も、散骨に使われている船に乗った経験もありません。この記事では、船に乗る立場から見た大きさの違いと、業者が公開している船の情報を合わせて紹介します。

散骨に使われる船の大きさの目安

散骨に使われる船は、クルーザーが中心です。みんなの海洋散骨のコラムでは、大きさと定員の目安を次のように説明しています。

大きさ定員の目安向いている使い方
小型クルーザー4〜5名、または10名程度少人数の家族
中型クルーザー20〜30名程度親族が多い家族
大型クルーザー40〜50名以上(70名ほどの船も)合同散骨など

公式サイトの例では、シーセレモニーのファミリー散骨プランが船により定員6〜15名、大阪エリアで使う船は定員8名(貸切)と案内されています。同じ業者でも、地域によって使う船が違うことが分かります。業者ごとの船の比較は「海洋散骨業者の比較」でまとめています。

乗り心地の違い。大きい船ほど揺れは穏やか

一般に、船は大きく重いほど波の影響を受けにくくなります。シーセレモニーは船選びの解説で、沖合は波が荒くなりやすく、船体が大きいほうが安定して揺れも少ないとしています。みんなの海洋散骨のコラムも、少し大きめのクルーザーのほうが安定感があって酔いにくいかもしれない、と書いています。

小さな船は、波ひとつひとつに合わせて細かく揺れます。とくに船首(へさき)は上下の揺れ幅が大きく、私の実感では船の中でいちばん酔いやすい場所です。船の中心付近、操船する場所の近くのほうがまだ揺れは小さく感じます。船酔いの対策は「海洋散骨の船酔い対策」で詳しく書いています。

小さな船は「人が片側に集まる」と傾く

シーセレモニーの解説では、参列者がデッキの一か所に集まることが多く、小さな船では船体が傾いてしまう危険があると指摘しています。散骨や献花のときは、みんなが同じ側の船べりに寄りたくなるものです。小さな船ほど、立つ位置や順番をスタッフの指示に合わせることが大切になります。

設備の違い。船室とトイレ

船の大きさは、雨の日の扱いや、船の上での過ごしやすさにも関わります。

小型の船中型以上のクルーザー
揺れ波の影響を受けやすい比較的穏やか
船室ないことがあるあることが多い
雨の日延期になることがある出航できることが多い
トイレ船によるあることが多い
乗り降り足場や揺れによってはタイミングが必要桟橋など揺れの少ない場所が多い
費用抑えやすい高くなりやすい

シーセレモニーのよくある質問では、船室のない小型クルーザーは雨の場合に無料で日程変更、中型以上の船は船室があるため雨でも出航できると案内されています。また、同社の船にはトイレがある(一部の船を除く)とされています。この表は一般的な傾向をまとめたもので、実際の設備は船ごとに違います。

ご高齢の方や体調に不安のある方がいるなら、「座って風雨をしのげる場所があるか」「トイレはあるか」は必ず確認したいポイントです。乗船時間は1〜2時間ほどの例が多く、トイレのない船では出航前に済ませておく必要があります。

乗り降りの違い。ここがいちばん差が出る

私の感覚では、船の上で危ない場所は「全部」です。その中でも、乗り降りは船の大きさによる差がはっきり出るところです。船と足場の間には段差やすき間があり、船は波で動いています。

クルーザーは揺れの少ない場所から乗ることが多い

クルーザーは、マリーナの桟橋や波止場など、比較的揺れの少ない所で乗り降りすることが多いです。大阪エリアのシーセレモニーも、ユニバーサルシティポートや海遊館西はとばといった船乗り場から出航すると案内しています。整備された乗り場なら、足元も比較的安定しています。

小型ボートはタイミングを見て乗ることがある

小型のボートは、船が揺れている場所や、足場から少し離れた場所で乗り降りすることも多くあります。船が波で上下するので、足場と船の高さがそろった瞬間を見計らって乗り移る必要がある場面もあります。船に慣れた人なら何でもない動きでも、ご高齢の方や足腰に不安のある方には、大きな負担になります。

高齢の方が安全に乗り降りするコツ

ご高齢の方が乗り降りするときは、先に誰か(スタッフや家族の若い人)に船へ乗ってもらい、船の上から手を添えてもらって乗るのがよいと私は考えています。船の上で待っている人が支えてくれれば、乗る人は足元に集中できます。

  1. 先に一人が船に乗り、船の上で待つ
  2. 乗る人は荷物を持たず、両手を空けておく(荷物は後から渡してもらう)
  3. 船の上の人に手を添えてもらい、足場と船の高さがそろったときに一歩ずつ移る
  4. 乗ったらすぐに手すりにつかまるか、座る
  5. 降りるときも同じように、先に一人が陸に上がって手を添える

焦らないことがいちばん大切です。後ろの人を待たせているからと急ぐと、足を踏み外しやすくなります。乗り降りはスタッフの合図に従い、「ゆっくりで大丈夫」と家族で声をかけ合ってください。

車いすや杖を使う方がいる場合

車いすでの乗船は、業者や船によって対応が分かれます。シーセレモニーは車いすの利用について問い合わせるよう案内し、ブルーオーシャンセレモニーは船の構造が違うため一部の地域のみ案内しているとしています。申し込む前に、「車いすのまま乗れるか」「乗り場に段差や階段はないか」を具体的に確認してください。

乗船が難しい場合は、家族は港で見送り、散骨は業者に任せる代行散骨を選ぶ方法もあります。プランの違いは「個別散骨・合同散骨・代行散骨の違い」で解説しています。

申し込み前に業者へ確認したいこと

  • 使う船の名前、大きさ、定員(写真を見せてもらえるか)
  • 船室とトイレの有無
  • 乗り降りする場所(桟橋か、段差はどのくらいか)
  • 高齢の方や車いすの方への対応、手を貸してくれるスタッフの人数
  • 雨や風のときの扱い(船の大きさで基準が変わるか)
  • 港から散骨ポイントまでの時間

大きい船は費用が上がりがちですが、参加する人の年齢や体調によっては、その差に見合う安心があります。「人数が少ないから小さい船でいい」と決める前に、誰が乗るのかを思い浮かべてみてください。天候による中止の考え方は「海洋散骨が天候で中止になる基準」、見積もりで確認したい項目は「海洋散骨業者の選び方」で紹介しています。

まとめ

  • 大きい船ほど揺れは穏やかで、船室やトイレがあることが多い
  • 小型の船は雨で延期になることがあり、人が片側に集まると傾きやすい
  • クルーザーは桟橋など揺れの少ない場所から乗ることが多い。小型ボートはタイミングを見て乗る場面がある
  • 高齢の方は、先に誰かに船へ乗ってもらい、手を添えてもらって乗る
  • 車いすの対応は業者と船で違う。申し込み前に具体的に確認する

乗り降りや揺れについての話は、私が自分の船に乗って感じていることです。散骨に使う船の構造や乗り場は業者ごとに違うので、当日は船長とスタッフの指示に従ってください。当日の船の上での動き方は「船上で遺族がやること・やらなくていいこと」で紹介しています。

参考

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