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海洋散骨を安くする方法。削れる所・削ってはいけない所

海洋散骨を安くする方法 削れる所・削ってはいけない所
海のみおくり 運営者
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海洋散骨の費用は、プランの選び方、曜日、船の大きさ、粉骨とオプションの扱いを見直すことで、数万円から十数万円ほど変わることがあります。一方で、船の安全、散骨する場所、契約書類のように、費用のために削ってはいけない所もあります。この記事では、公式サイトで確認できた料金例をもとに、その両方を整理します。

運営者は関西・瀬戸内で自分の船を出している船のオーナーで、散骨事業者ではなく、散骨に立ち会った経験もありません。

まず費用の相場を知っておく

安くする方法を考える前に、おおよその相場をつかんでおきましょう。葬儀情報サイト「あんしん祭典」の解説では、次のような目安が示されています。

プラン費用の目安
個別散骨(貸切)15万〜50万円程度
合同散骨10万〜30万円程度
代行散骨(委託)3万〜10万円程度

相場より明らかに安い場合は、何が含まれていないのかを確認する必要があります。費用の内訳は「海洋散骨の料金相場」で詳しく解説しています。

費用を抑えるために削れる所

1. プランを見直す

いちばん大きく変わるのはプランの選び方です。同じ会社でも、貸切・合同・代行で料金は大きく違います。

  • みんなの海洋散骨:貸切Aプラン242,000円〜、合同乗船132,000円〜、代行委託44,000円〜(税込。貸切と代行委託はキャンペーン価格としての表示)
  • シーセレモニー(東京・横浜など):ファミリー散骨165,000円〜(平日・粉骨別途。トップページでは154,000円〜と表示)、合同乗船176,000円(粉骨別途)、代理散骨55,000円(粉骨込み)(税込)

乗船する人が1〜2名なら合同散骨、乗船しないなら代行散骨にすると、費用を大きく抑えられます。ただし、会社によっては合同と貸切の差が小さいこともあります。シーセレモニーの例では、最小の船(定員6名)の平日の貸切が165,000円で、合同散骨(2名まで・176,000円)より11,000円安くなっています。なお、合同散骨は日曜の実施で、貸切を土日祝に行うと33,000円が加算されます。人数や曜日によっては、貸切のほうが割安になることもあるので、両方の見積もりを取ってみましょう。プランの違いは「個別散骨・合同散骨・代行散骨の違い」で解説しています。

2. 平日に行う

貸切プランは、土日祝に料金が上がる会社があります。シーセレモニーのファミリー散骨プランでは、船によって33,000円または55,000円が加算されます。大阪エリアは33,000円、高松エリアは55,000円の加算と案内されています。平日に集まれるなら、その分を抑えられます。

反対に、みんなの海洋散骨は「土日祝同一料金」と案内しています。週末にしか集まれない家族は、割増のない会社を比べるのも一つの方法です。

3. 人数に合った船を選ぶ

貸切プランでは、船の大きさで料金が変わります。シーセレモニーの東京・横浜などの例では、定員6名のアニー号が平日165,000円、定員15名のミッドブルー号が平日297,000円(いずれも税込)です。乗る人数が少ないなら、小さめの船で十分なこともあります。

ただし、船のオーナーとしては一言添えたいところです。小さい船ほど波の影響を受けやすく、揺れも大きくなります。ご高齢の方や船酔いしやすい方がいる場合は、料金差だけで決めず、揺れや座席、トイレの有無もあわせて考えてください。

4. 粉骨の扱いを比べる

粉骨(遺骨をパウダー状にする作業)が料金に含まれるかどうかで、総額は数万円変わります。シーセレモニーの貸切・合同プランでは粉骨が別途33,000円(税込)で、みんなの海洋散骨は各プランに含まれると案内されています。

粉骨だけを専門の会社に頼む方法もあります。粉骨サービスの解説記事では、一般的な費用は1万〜3万円程度とされています。お墓のミキワでは、室内で保管していた4〜5寸の骨壺で18,700円(税込)と案内されています。散骨業者が、外部で粉骨した遺骨を受け付けてくれるかは事前に確認してください。粉骨の詳しい話は「粉骨とは」で紹介しています。

5. オプションを必要なものに絞る

食事、フリードリンク、僧侶の手配、生演奏、おくり鳩、映像制作などは、多くの会社でオプションです。大切なのは「故人と家族にとって必要なもの」を選ぶことで、すべてを付ける必要はありません。

献花や献酒を自分で用意できるプランもあります。みんなの海洋散骨では、献花・献酒を自分で手配する貸切Bプランが220,000円〜で、Aプランより22,000円安い設定です。自分で花を用意する場合は、日本海洋散骨協会のガイドラインにあるように、包装を外して自然に還るものだけを手向けてください。

6. 同じ条件で相見積もりを取る

同じプラン、同じ人数、同じ曜日で2〜3社に見積もりを取ると、どこが高いのかが見えてきます。全国対応の会社と地元の会社を一社ずつ入れるのもおすすめです。関西では、コープこうべの「クレリ」が大阪湾での散骨を案内しており、散骨代行は通常価格77,000円(税込)で遺骨の引き取りとパウダー化が含まれると書かれています。業者の比較は「海洋散骨業者の比較」で紹介しています。

削ってはいけない所

費用を抑えるときでも、次の点は妥協しないでください。散骨はやり直しができず、海の上での事故は取り返しがつきません。

船の安全と保険

日本海洋散骨協会のガイドラインでは、1人あたり3,000万円以上の船客賠償保険に入った船を使うこと、12歳未満の人にライフジャケットを着けてもらうこと、乗船定員を守ることが定められています。厚生労働省の「散骨に関するガイドライン(散骨事業者向け)」でも、教育訓練を受けた人の配置や安全装具の用意が求められています。

船を持つ立場から言うと、保険、整備、燃料、乗組員には、目に見えにくいけれど確実にお金がかかります。相場より極端に安い場合、どこでその費用を浮かせているのかは確認しておきたいところです。

散骨する場所

ガイドラインでは、人が立ち入れる陸地から1海里(約1.85km)以上離れた海上で、漁場・養殖場・航路を避けて散骨することが定められています。沖に出る距離が短いほど燃料も時間も少なく済みますが、ルールを守らない散骨は、漁業者などとのトラブルにつながりかねません。条例で散骨を規制している自治体もあります。

粉骨の品質

遺骨は、遺骨と分からない程度(1〜2mm程度)に粉末化することが求められています。粉骨を安く済ませる場合でも、この基準を満たしているか、他の方の遺骨と混ざらないよう管理されているかは確認してください。

契約書と散骨証明書

厚生労働省のガイドラインでは、文書での契約、約款の公表、費用明細の添付、散骨証明書の交付が示されています。とくに代行散骨では、家族が立ち会えないため、緯度・経度が記された証明書や写真が大切な記録になります。安いプランでも、証明書が出るかは必ず確認しましょう。

「自分で散骨すれば無料」は本当に安い?

業者に頼まずに自分で散骨すれば、費用はほとんどかからないと考える方もいます。みんなの海洋散骨のコラムでは、自分で散骨する場合の費用を0〜5万円としています。

ただし、自分で行う場合も、粉骨、陸地から十分離れた海域までの船の手配、漁場や航路の確認が必要です。船を出している立場から見ると、悲しみの中にある家族が、船の手配から周りの船への注意までを担うのはかなりの負担です。また、お金を受け取って人を船に乗せることには、海上運送法の手続きが必要とされています。知り合いの船に頼む場合も含めて、「海洋散骨は自分でできる?」で考えておきたい点を整理しています。

安さだけで選ぶと起きやすい追加費用

表示価格が安くても、後から費用が加わって、結果的に高くなることがあります。見積もりの段階で、次の項目を確認してください。

  • 粉骨は含まれるか。お墓から取り出した遺骨の乾燥などで料金が変わらないか
  • 乗船人数の上限と、追加1名あたりの料金
  • 遺骨が2人分以上ある場合の追加料金
  • 土日祝の割増
  • 天候で延期になったときの費用、キャンセル料

たとえば、お墓のミキワでは、屋外(お墓など)で保管されていた遺骨の粉骨料金を室内保管より高く設定しています(4〜5寸で27,500円、税込)。クレリでは、追加の遺骨1名につき44,000円(粉骨作業を含む)と案内されています。墓じまいで遺骨を取り出す場合は、とくに注意しましょう。トラブルの例は「海洋散骨のトラブル事例と防ぐ方法」でまとめています。

まとめ

海洋散骨の費用を抑えるには、次の点を見直しましょう。

  • 削れる所:プラン選び、平日の利用、人数に合った船、粉骨の扱い、オプション、相見積もり
  • 削ってはいけない所:船の安全と保険、散骨する場所、粉骨の品質、契約書と散骨証明書
  • 表示価格だけでなく、追加費用を含めた総額で比べる

料金は変わることがあります。この記事の金額は公式サイトで確認した時点のものです。最新の料金は各社にご確認ください。海洋散骨の全体像は「海洋散骨とは?」でまとめています。

参考

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